ノートン・モーターサイクルズはマン島TTレースにて7回の優勝を飾ったミック・グラントをノートンファクトリーレーシングチームに迎えた事を発表しました。彼が最後にノートンファクトリーのために走った日から約40年の時を経てのチーム復帰となります。
穏やかな口調の現実的でしっかりしたヨークシャーマンは、マン島TTという独特のロードレースに参加するため進化したSG2ファクトリーバイクとともにマン島に戻るノートンファクトリーレーシングチームをさらに前進させてくれるでしょう。
ミックはバイク開発およびライダーマネジメントに関し責任を持つ事になります。さらに彼のTTや数多くのレース経験をチームにいる若いエンジニアたちに伝え、シェアして行く事も重要な役割となります。
約20年にもおよぶレース経歴の中、ミックはマン島TTレース7勝、それまで不動のラップとされてきたマイク・ヘイルウッドの記録を1975年に塗り替えました。マン島TTの他、オランダ、スウェーデンのグランプリで優勝を飾り、1970年代中盤、当時活躍していたバリー・シーンの主力対戦相手となっていました。
ミックは「ノートンという壮大なレースヘリテージを併せ持つブランドに加わることにとても興奮しています。パッションとエンスージアズムに溢れているチームと働く事ができることはとても素晴らしい事です。そしてこのパッション、エンスージアズムこそがチーム成功の鍵になります。」と喜びを語りました。
スチュアート・ガーナー(Norton CEO)は「ミックのような素晴らしい才能をもった人を迎えられる事はノートンにとってとても有益な事です。ノートンはマン島TTで優勝するという目標、硬い決意があります。ミックは現在の経験あるチームを引き受け、さらに経験を深めるための重要な役割を担います。特にミックの知識はエンジニアチームに貢献するでしょう。ノートンは今ある素材の中から寄せ集めするような状態からレースバイクの開発を始め、発展させてきました。ミックの存在はバイク開発においてもライダーマネジメントにおいても我々を前進させてくれるでしょう。」とコメントしています。
※写真向かって左:サイモン・スキナー(デザイン)、中央:ミック・グラント、右:スチュアート・ガーナー